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クスリになる食べ物、医食同源

 「医食同源」という言葉は、ご存じの方が多いと思います。
 言葉の意味は、Wikipediaには、「日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方」と紹介されています。
 それぐらい口に入る物を気をつけましょうと言うことだと思います。

 私が、2000年頃に、色々と勉強を始めた頃に、上記の意味に近いのかな?と思うような本と出会いました。その書籍名は、「クスリになる食べもの」です。

 その本を読み、私がアトピーやアレルギーで悩む人達に、以下のような食べものやサプリメントを薦めていました。

しそ油、国内産100%の味噌、自然塩、ごま、梅干し、玄米、胚芽白米、雑穀米、亜鉛、ビタミンC、ベータカロチン、ビタミンE、ルイボスティー、玄米酵素、乳酸菌生産物質

 よく見ると、今の考えとそんなに大きなズレは、無さそうな感じがします。今なら、ビタミン&ミネラル総合型のサプリメント、オメガ3系の油が摂れるサプリメントをプラスするぐらいでしょうか?

◆ 循環の大切さについて ◆

 ここでは、「クスリになる食べもの」を主に書こうと思いますので、以下からは、私の心の師、なずなの会、代表の赤峰勝人先生が書かれました「アトピーは自然からのメッセージ」を参考にしながら、自分なりの意見も交えながら、続けていこうと思います。

 まず、こんなことが書かれています。

「アトピーなどの病気は、私たち人類を目醒めさせるための、天からの愛にあふれる温かいメッセージなのだと私は思っています。」と。

 私が赤峰先生の言葉を解釈すると、「医療の常識」を鵜呑みにしていると、病気で悩む人たちが増え続け、難病奇病と言われる様に、現代医学では、手に負えない病気が増え続けるので、早く気付きなさいよということだと思います。

 続けて、こんなことが書かれています。
「この宇宙の中で、循環していないものはすべて間違っている。消費するだけで循環してない文明に先がないのは自明のこと。」
 
◆「アトピーは私たちが「食」の循環の輪を壊してしまった結果、起こったことです。アトピーは、病気ではないのです。」と。

 赤峰先生は、循環農法という農法を確立され、農薬、化学肥料、除草剤などを一切使用せずに、米、野菜類を栽培されています。
 そこで気付かれたことは、水は海で水蒸気となり、空で雲となり、上空で冷やされ雨となり、大地に染み込み、川や地下水となり、また海へ戻って行きます。
 しかし、人間社会が、本来土に還さなければならない糞尿、人体などを、土に還さなくなってしまったり、自然界で分解できないような化学物質を沢山造り出した結果、土が病み、病んだ土から出来た作物は、当然のように病んでいて、それを食べる人間や飼育されている動物たちが、病気になるのは当然だということなのです。

 その循環農法を確立された時に、20代前半の女性が赤峰先生の畑を訪ねてきたそうです。その女性は、およそ20年間色々な治療に取り組んできたけれど、アトピーが治らないから、治してくださいと訪ねてきたとのこと。

 まだ、赤峰さんがアトピー性皮膚炎という病名も知らない頃だったので、「私は医者じゃないから、病院へ行きなさい」と諭すものの、その女性は畑に居座り続け、話を聞いている内に、自分が有機栽培に取り組んできたことを、人間の体に置き換えれば良いんじゃないかと思うようになり、その女性に、ステロイドなどのクスリ類を一切止め、自分の田畑で取れた米や野菜類を食べるように薦め、1週間に1度、話を聞き、状態を見させて欲しいという条件を付けたとのこと。

 その後、1週間おきに会って、症状を観察したり、話を聞いたりしたものの、1週間、2週間と経つうちに、アトピーの症状が一気に吹き出し、顔中がカサブタだらけになり、女性も怯えていたので、見るのも怖かったと語られています。
 でも、4週ほど経つと、カサブタが剥がれ始め、キレイに皮膚が生まれ変わるのを見て、これで治ると確信し、結果的に3ヶ月で、美女に生まれ変わったと講演会で必ず話されていますし、書籍などにも書かれています。

 その女性は、結婚もされ、5人のお子さんにも恵まれ、誰一人としてアトピーに苦しむことなく、幸せに暮らされているそうです。もちろん、ご本人もアトピーを再発することなくです。
 その後、クチコミでどんどん農場へ訪れるアトピーで悩む親御さんが増え、食事ノートをつけさせ、見るようになって、どんな薬品や化学物質が体の何処に出るかも、大まかに分かるようになったそうです。


 ここまで書きましたが、結果的に飽食と言われる時代の食事や、クスリなどの自然界に存在しない化学物質が体内に入り、自然治癒力がそれらの化学物質を追い出そうとして、皮膚に現れる症状が、アトピー性皮膚炎という症状なのだと気付かれたそうです。

◆ 人は、土のお化け ◆

 赤峰先生は、田畑という現場の中で、有機農法に取り組み、循環農法を確立されるまでに、色々な苦労されてきており、そんな中で、一番重視されていたのは、土づくりでした。
 その土づくりを通して、色々なことに気づき、「草は邪魔物ではなく、田畑に欠かせないありがたい存在」、「菌は色々なモノを分解して、土に還す役割を持っている」、「虫は、人間の毒となる物質を食べ、成虫にならずに死んでいく」ことを知り、土作りとを通して、「人間は土のお化け」ということに気付かれたそうです。

 ここで、常識的に言われていることを覆しておきたいと思います。虫が喰ったり、付いている野菜は安全だという神話がありますが、赤峰先生は、完全に否定されています。
 先ほどさらっと書きましたが、虫が付く作物には、苦くえぐみのある味の原因とされる亜硝酸を含んでいるか、未熟堆肥から出るガスの影響で虫が付き、その苦み成分である亜硝酸を食べてくれ、成虫にならずに死んでいくと、常々話されています。

 土の状態が、しっかりしていれば、農薬なども全く必要がなく、かつ虫も付かないと、話されています。本当に常識って、業界の都合の良い様に使われているとしか思えません。

 なので、先ほどの初めて農場へ訪ねてきた女性により、アトピーという病は、田畑の土と同じように、化学物質を排除し、田畑に完熟堆肥を入れるように、人間の口にも、季節の野菜を入れることで、体内に蓄積している老廃物を出し、血をキレイにすれば、治るんじゃないかという仮説の下に検証され、実証されたということだと思います。

 とにかく、現代では、食品スーパーへ行くと、野菜売り場では、ほぼ季節感無く、陰陽などを無視したまま、色々な野菜や果物が売られています。
 でも、本来は、野菜にも本当の季節があり、陰陽を考えると、春夏秋冬にも意味があり、春には春の野菜と言ったように、季節の野菜を取る必要があるのです。

 その辺りを、説明していこうと思います。(「アトピーは自然からのメッセージ」参照)

◆ 季節の野菜、草、作物は、薬となる ◆

大根(秋から冬が旬)  大根には、ジアスターゼとビタミンCが大量に含まれている。
 特に胃腸が弱っている人には、大根おろしはとても良い食べ物。
 切り干し大根は、日に干すためにビタミンDを多く含み、カルシウムの吸着をよくしてくれ、骨を丈夫にし、体を温め、血行を良くしてくれます。
 みそ漬けにすると、よりいっそう腸内細菌を活性化させる。
ニンジン
(秋から冬が旬)
 ニンジンにはカロテン、カルシウム、ビタミンA、B1、Cが多く含まれており、血液を浄化し、血行をよくしてくれます。また、必須アミノ酸をすべて含んでいるので、体力増強に大変効果があり、自然治癒力を高める。
 特に、アトピーの人はカルシウムが不足しているので、生のニンジンを絞ったジュースを沢山飲むこと。
ごぼう
(秋から早春が旬)
 ごぼうには、利尿・解毒作用があり、常食すると発汗、むくみ、貧血にも効果があります。また、繊維を多く含み、腸のぜん動運動を活発にし、便通を整える作用があるほか、増血力の回復にも威力があります。
れんこん
(秋から早春が旬)
 れんこんにはゲルマニウムを多く含み、細胞に活力を与えてくれます。常食すると、がん、喘息、咳、結核などに効果がある。
さといも
(秋から早春が旬)
 さといもに含まれている粘性物質、ムチンは、血管や骨に弾力を与え、臓器を粘液で保護して細菌の侵入を阻止してくれる大切なものです。ヌルヌルは決して捨てず、一緒に料理して食べて下さい。
じゃがいも
(秋と春の二作、年中旬)
 じゃがいもの皮はむきます。皮の部分にソラニンという毒素があるからです。反対に、さつまいもは皮はむかずに食べて下さい。皮ごと食べないと、バランスが崩れ、胸焼けの原因となります。
白菜(秋から冬が旬)  白菜は冬に不足しやすいビタミンCや各種ミネラルを多く含み、消化も良く、常食すると胃腸虚弱、、冷え症、神経痛、膀胱炎に効果があります。
 秋から早春が旬の葉物野菜は、ほうれん草、水菜、高菜、かぶ、小松菜、春菊、菜の花、ねぎ、べんり菜、からし菜、ビタミン菜などがあります。
 緑の野菜は血液の素です。また、緑の野菜は血液を浄化し、血行を良くしてくれます。

ほうれん草
 完全無農薬・無化学肥料のほうれん草(有機のシュウ酸を含む)なら、かえって結石を溶かす働きをしてくれます。
 ほうれん草は、ビタミン類、鉄分、マンガン、銅、葉酸などもたくさん含んでいますから、常食すると、風邪や貧血にとても効果があります。

かぶ
 かぶは、ビタミンA、B2、Cを多く含み、体がうまく働いていくための潤滑油の役目をしてくれます。

小松菜
 小松菜に限らず、葉緑素を多く含んでいる野菜には、速効性の浄血作用があります。血液中の毒素と結びついて、体外に排出してくれるのです。

春菊
 春菊はビタミンA、C、Kを多く含み、肌や眼の働きを助けてくれます。

菜の花
 菜の花は、各種ビタミンと命の宝庫といわれているローヤルゼリーを豊富に含み、肌を美しく、スベスベにしてくれます。

ねぎ
 ねぎには、肝臓、腎臓の機能を高め、解毒力を大いに高める効果があります。また、ビタミンB1の働きを助ける硫化アリルを多く含み、炭水化物の代謝を健全に保ってくれます。

玉ねぎ(春が旬)
 玉ねぎの外側の茶色い皮は、捨てずに煎じて飲むと、肝機能の強化、高血圧の予防に効果があり、血管を丈夫にしてくれます。

たけのこ(春が旬)
 たけのこは無数の酵素があって、腸の働きを助け、体内の毒素を外に出す働きをしてくれます。時々、たけのこを食べると、ブツブツが出来るから食べないと言う人がいますが、毒素を外に出そうとするたけのこの働きが、ブツブツの原因。また、たけのこを食べてブツブツが出る人は、汗をかかない人。

ふき
 解毒力にすぐれ、死にかけた人も食べさせたら命を吹き返したところから、「ふき」と名付けられたという由来もあります。

よもぎ
 よもぎは、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、整腸作用にすぐれ、公害物質や老廃物を体外に排出し、血液浄化をしてくれます。

れんげ草
 れんげ草は、ビタミンB1、B2、B6、K、カロテン、カルシウムや良質なたんぱく質を多く含んでいるので、病弱な人は沢山食べて下さい。

たんぽぽ
 日本たんぽぽは苦味が少なく、西洋たんぽぽは苦味が強いのですが、苦い味は胃腸、肝臓には薬になります(苦味は陽性です)。たんぽぽは、ミネラル、ビタミンの宝庫で、胃腸、肝臓、糖尿、腎臓、心臓などの慢性病の人や虚弱体質の人は、特に沢山食べて下さい。

すぎな
 すぎなは、動物の体に吸収されやすい形のカルシウム(ケイ酸カルシウム)を、体内に70%も蓄えることができます。アトピーや結核の人はカルシウムが不足していますから、お茶やふりかけにして、沢山食べて下さい。

せり
 せりは、ビタミンA、B1、B2、C、D、F、カルシウムなどを豊富に含み、老廃物の排泄を促し、酸性化した血液を健康な弱アルカリ性に回復してくれます。しもやけや便秘に大変効果があり、風邪の初期に食べるとよく効きます。また、胆汁の流れを円滑にしてくれます。

なずな
 なずなには、体を温める働きがあり、カルシウムを沢山含んでいるので、食べると気持ちが和み、落ち着きます。花が咲く前の12〜1月が食べ頃で、天ぷら、菜飯、汁の実、おひたし、ごま和え、水炊きなど、何にでも良く合い、大変おいしいものです。
 なずなの花言葉は、「すべてを貴方に捧げます」

きゅうり
(夏(6〜9月)が旬)
 きゅうりは、体を冷やし、心臓の働きを強化し、ビタミンを補給してくれます。

トマト
(夏(6〜9月)が旬)
 トマトは、ビタミンB6を豊富に含み、脂肪の消化を助け、肝臓の負担を軽くする作用があります。特に、肥満、動脈硬化、糖尿病、皮膚病に効果があり、肉食の毒を中和する働きもあります。また、トマトに含まれている酵素作用によって、整腸作用や血液の浄化が促され、豊富に含まれているビタミン類は毛細血管を強化し、葉酸は増血機能を高めてくれます。

なす
(夏(6〜9月)が旬)
 なすは、肝臓の働きを円滑にするコリンを多量に含むだけでなく、毛細血管を強化するビタミンPやC、代謝を促進するビタミンB1とB2、血液の状態を健全にするカルシウムなど、各種成分を豊富に含んでおり、夏バテ防止に欠かせません。

ピーマン
(夏(6〜9月)が旬)
 ピーマンは、スタミナの素であるビタミンAのかたまりです。シミ、そばかす、吹き出物、夏バテ防止に効果があります。油を使って料理をすると栄養価が高まり、ビタミンAの吸収がよくなります。、また、ビタミンDを多く含み、血液を浄化し、血行をよくする働きがあります。

オクラ
(夏(6〜9月)が旬)
 オクラは、鉄分、カルシウム、たんぱく質、各種ビタミン類を多く含む、夏の高栄養野菜です。天ぷら、和え物、油炒め、チャーハン、サラダなどにして、沢山食べて下さい。

にがうり
(夏(6〜9月)が旬)
 にがうり特有の苦味は、健胃薬として夏バテ防止に欠かせないものです。また、カルシウムや各種ビタミンを多く含み、特にビタミンCはきゅうりの6〜7倍も含んでいます。常食すると、高血圧、糖尿病にも威力を発揮します。

とうがん
(夏(6〜9月)が旬)
 とうがんに限らず、うり類は利尿剤として素晴らしい働きを持っています。また、美肌効果があり、体を柔軟にし、心臓の働きを円滑にしてくれます。ペクチンをたくさん含んでいるので、食べ物の消化なども助けてくれます。

かぼちゃ
(夏(6〜9月)が旬)
 かぼちゃは一般に「完全食」と言われ、でんぷんと糖分を同量持ち、独特の色素であるカロチノイドは、体内に入るとビタミンAの働きをしてくれます。鉄分、各種ビタミンを多く含み、肝臓の働きを助け、夏バテを防いでくれます。種子は、アミノ酸、リノール酸、オレイン酸などの良質の油をたくさん含んでおり、母乳の出をよくし、高血圧や前立腺肥大症の予防薬にもなります。

青じそ
(夏(6〜9月)が旬)
 しそは「気を下し、鬱(うつ)を開く」薬草として、古くから漢方薬などで処方され、利用されてきました。先人たちは、しその効用を経験的に知っていたのです。しそは気分を明るくし、発汗作用があり、胃を健康に保ってくれます。

にんにく(夏が旬)
 にんにくは、ゲルマニウムを豊富に含み、万病の薬として、一般にもたくさんの効用が知られています。特に、にんにくを傷つけると出てくるフィトンチットという酵素は、結核菌に対して素晴らしい殺菌力を持っています。

すいか(夏が旬)
 すいかは腎臓の働きを助け、体を冷やしてくれますから、暑い夏には欠かせません。
 本来のスイカは腎臓の薬であり、増血剤であり、肝機能を高めるなど色々な働きがあります。
 スイカ1個に20グラムの種がぎっしり入っていて、これを煎じて飲むと、腎臓の働きが大変良くなります。また白い皮は塩漬けにして漬け物に、一番外側の緑の皮はきんぴらにして食べます。種から皮まですべて丸ごと食べられるのが本物のスイカです。

へちま(夏が旬)
 秋になってとれるへちま水は、肌の弱い人やアトピーの人にとって、安心して使える天然の化粧水です。また、肌をなめらかにする効果もあります。

ゴマ
 ゴマは小さな一粒に一粒に命を持ち、たんぱく質、脂肪、各種ビタミン、カルシウムなどの栄養素をいっぱい持っています。解毒作用があるので、肝臓の働きを高め、血液の浄化をしてくれるほか、細胞に活力を与え、若返りや美容にも威力を発揮し、白髪を黒くするなど、ゴマはまさに万能薬です。
 ちなみに、練りゴマ10〜15グラムで牛乳2本分のカルシウムに匹敵します。人の体にとって、カルシウムは植物から摂るのが一番自然です。
 ゴマに含まれるセサミンには強い抗酸化力があることは知られていますが、特に、肝臓で強力な抗酸化力を発揮します。セサミンは強く安定しており、同じゴマに含まれているビタミンEが肝臓で酸化されるのを防ぐ作用があり、末端で抗酸化力を持続するのです。
 以上のような野菜は、なずなの会の理念を理解すれば、入会することも可能ですので、ぜひこちらをご覧下さい。

 もちろん、パーフェクトフードと呼ばれている玄米を忘れる訳にもいきません。


 赤峰先生のお言葉を借りますと、以下のような感じになります。

◆玄米を食べていれば、私たちに必要な栄養はおおよそまかなえます。海外では早くから完全栄養食品「ゴールドライス」として注目を集め、食の大切さに目ざめた人々に食べられています。

◆なぜ玄米が体にいいかというと、命があるからです。白米は土に蒔いても芽が出ません。でも玄米は芽をふきます。玄米には命が宿っているということです。
 私は野菜も米も皮ごと食べるように薦めています。皮と実の間を、宇宙エネルギーが「気」がめぐっているからです。

玄米には、たった一つ欠点があります。酸性食品なのです。それを補うために玄米には必ずゴマ塩(黒ごまと塩は8対2)をかけて食べて下さい。油抜け防ぐ意味もあります。

食べる時は、1口50回は噛むようにします。唾液の中にがん細胞を30秒浸しておくだけで死滅するほど、唾液の力は素晴らしいものです。よく噛むことで唾液はさらに沢山分泌されますし、50回噛むことは、食べた物を30秒浸すのと同じになるのです。

◆全体食の点から見ても玄米食が優れていることが分かります。


 マクロビオティックといえば、玄米菜食と呼ばれていますが、主食は、もちろん玄米ですし、一物全体食の考え方が浸透しています。

 最後に、玄米の栄養価を記しますと、玄米100gに含まれている栄養素は、以下のようになります。

玄米 精白米
カルシウム 10mg 6mg
1.1mg 0.5mg
カリウム 250mg 110mg
マグネシウム 110mg 33mg
ビタミンB 10.54mg 0.03mg
食物繊維 3.4mg 0.8mg

と大変な差があります。

 少し玄米の美味しい炊き方を書いておこうと思います。
◆玄米一升に対して20グラムの割合で自然海塩を入れて炊いています。

と書かれていますので、米一合に対して2gといった感じになります。

 次に、私も経験していますが、炊飯器の玄米コースで食べた玄米は、パサパサして、粘りが無く、あまり美味しくありません。
 ですので、まず面倒でも、玄米を美味しく炊くコツは、まず圧力鍋が必要です。
 そして、その中にカムカム鍋という玄米により圧力をかける為の鍋があれば、さらに美味しく炊けます。
 プラス、雑穀が入れば、モチモチ感がアップしますよ。

 あと、中に入れる水が全て無くなるぐらいまで圧がかかれば、非常に柔らかく、もっちりとした触感の玄米が炊きあがります。
 おにぎりにしても、美味しいですよ。


 ここまで書いてきましたが、主食として、玄米を食し、季節の野菜を頂くことが大切です。玄米が難しい場合は、白米に雑穀を混ぜて食べることが必要でしょう。
 白米は、米に白いと書くと、粕(かす)というぐらいですからね。

 これらに、日本の伝統食である発酵食品を摂る必要もあります。
 味噌、醤油、お酢、漬物、納豆などでしょうか。もちろん、食品スーパーなどで販売されている商品は、もどき商品が沢山売られていますので、目利きが必要となりますが。
 出来れば、自然食品店や有機栽培の野菜を販売するサイトなどで、日本の伝統製法で作られている商品をお選び頂きたいと思います。

 特に、梅干しはそうです。最近は、蜂蜜漬けの梅干しまがいの商品が沢山出回っています。別ページにも書いていますが、余計な糖分は必要ないのです。昔ながらの塩っ辛い、酸っぱい梅を探してください。私の知り合いで、3度梅もぎに行った、紀州みなべの昔梅というサイトがありますので、こちらをご覧下さい。→ 紀州みなべのてらがき農園

梅干し
 梅干しは酸性に傾いた血液を弱アルカリにし、また肝臓、腎臓の働きを助け、血液の浄化をスムーズにしてくれる、日本の素晴らしい伝統食です。


 最後に、注意点があります。赤峰先生も書かれていますが、食養生を始めますと、個人差はありますが、3週目あたりからアトピーが爆発的に吹き出してきますが、好転反応ですから心配することはありません、と。

 最近の講演会では、食生活の乱れや薬漬けの影響か、時間がかなり遅れて出ることも多くなっているようです。
 
 また、あまりの酷さに不安を感じ、ついつい薬に頼ることを考えてしまいがちです。ここが正念場と心得て自分を信じて踏ん張って下さい、と締めくくられています。

 最後の最後に、アトピーがすっかり良くなってしまってから、さらに6ヶ月の間、この食養生を続けて下さい。なぜなら、細胞に働きかける遺伝物質が本当に健康に生まれ変わるには、アトピーがすっかり良くなってから、およそ6ヶ月かかるのです、とも付け加えられています。

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