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健康を害する食べ方、食べ物

 最初に、なずなの会、代表赤峰勝人先生の経験からのお言葉で始めさせて頂きたいと思います。

 「ニンジンの奇跡」という本に、以下のようなことが書かれています。

アトピーの人たちは、化学成分が入っているか否かを自分たちの体で示し、農薬、化学肥料の恐ろしさを証明する使命をもって生まれてきたのだと思えてなりません。

◆一般に「無農薬」と表示がしてあるものでも、アトピーの人が食べて、すぐに症状が出てくると、「化学物質を使っているな」とわかります。

◆アトピーや難病の人との出会いは、完全無農薬の証明をさせられているのだと、気付く。

アトピーの原因は、石油化学合成物質。その証拠に、農薬や化学肥料、食品添加物など化学物質を含む食べ物をいっさいやめると、アトピーはきれいに改善されます。

悪いのは卵や牛乳、小麦、大豆ではありません。それらに含まれている化学物質こそが原因なのです。

◆食品添加物などの化学物質を、国が認可しているから安全であるとは限りません。それを国まかせにして、自分が食べる物に注意を払ってこなかったツケのひとつが、今、アトピーという形で出てきた。

◆食べ物の命が薄いために、食べても食べても、自分の命をつなぐために十分なエネルギーが集められないのではないでしょうか?
 だから現代人は、いつも満たされることがなく、たくさんの食品を消費し続けているのです。

などといった言葉が、連続してくるのです。一番最後にも、赤峰先生のお言葉を記しております。


 これらに加えて、目を疑いたくなるようなデータもありますので、ご紹介しておきます。

 生活習慣病に目を向けると、1970年と97年を比較した場合、心筋症の死亡者数がなんと130倍に達し、1950年と比較した場合は、前立腺ガン、肺ガン、脳硬塞がそれぞれ75倍、40倍、25倍を超えるという異常な数字が示されています。
 これらの病気で亡くなる人が短期間で大量に増えたかのように思えますが、実際のところは、50年代や70年代の当時はそれぞれの病気がほとんど見られなかったことを意味しているのです。

 では、心筋症やガン、脳硬塞が¨いきなり¨出現した原因は何でしょうか?
 「国民栄養調査」をみると明らかなのですが、今の日本は肉や牛乳、乳製品、油脂類の摂取量が50年代と比べて非常に多くなっており、特に牛乳や乳製品は突出していることが分かります。
 こうした推移と、生活習慣病の急増、さらにはスポーツ選手のケガや故障が目立ち始めた時期が、すべて見事に一致するのです。

 本当に驚きですよね。

 それでは、まず私も色々な角度から勉強してきましたので、それをお読み下さればと思います。


 ◆人間の歯の比率をご存じですか?


歯の種類 歯の働き 歯の本数 比率
臼歯 雑穀類を噛み砕く 20本 62.5%
門歯 野菜類を噛み砕く 8本 25.0%
犬歯 肉・魚類を噛み砕く 4本 12.5%

 まず皆さんに知っておいて欲しいことなんですが、人間の歯の形から見て適切な食物を摂ることが、健康増進や病気の治療には大切なんであり、「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」の格言が示すように、食べ過ぎは、血や気や水の流れを悪くして、心身の病気を誘発することにつながるのです。

 つまり、人間の生理の鉄則として「吸収は排泄を阻害する」というのがあり、食べ過ぎると、胃・腸の生命力が全て吸収力の方へ回され、排泄する力が落ちるという意味を忘れないようにしたいのです。
 それぐらい消化という働きは、エネルギーが必要となるわけでもあり、身体にとって大きなストレスとなるのです。

 それでは、説明が遅れましたが、人間の歯は32本のうち20本が穀物用の臼歯(20/32=62.5%)、8本(8/32=25%)が野菜や果物をガブリと食べる門歯、4本(4/32=12.5%)が肉や魚を食べる犬歯というような割合で配列されているのをご存じでしたか? 

 つまり、普段の食生活がこのようになっていれば理想なんですが、まずどこかに偏りがあると思うんですね。
 現在の日本人は、肉の比率が理想の2倍近い数字になっているようです。


 元来、狩猟民族であった欧米人は、気候も寒冷地で、穀類が十分に摂れなかったので、牛乳や肉類を主食にしてきたので、身体のつくりが肉を消化しやすくなっているので、肉類を食べても日本人ほど負担が無いのです。

 逆に肉食を行った結果として、日本人には肝臓に疾患を持った人が多くなっているんです。欧米の方々には少ないのですが。まさしくDNAの違いです。
 なぜか、未だに日本人は大きな勘違いをしているんです。嘆かわしいことですがね。欧米色=贅沢な食事と……。
 K−1戦士で有名だった故アンディ・フグさんは、日本食ほどバランスの取れた食事はないと絶賛していたそうです。それに、欧米での日本食ブームを見れば一目瞭然なんですが…。

 だから魚と肉を食べる歯としての犬歯も、食生活の1割ちょっとが、動物食用の歯ということになるんですよ。
 つまり、食事での食物の割合を、穀類:野菜・果物:肉・魚の比を62.5:25:12.5にするのが理想なんです。

 日本人は戦前までは、これらの比率に近い食生活をしていたので、糖尿病や癌等の生活習慣病は、非常に少なかったんです。
 皆さんの食生活はいかがですか。私も偉そうなことを言えませんがね。理想とほど遠いんじゃありませんか。

 だからと言って、比率を守り、食べ過ぎても良いのかというと、それは間違いなんですね。後でも詳述しますが、今の生活習慣病は換言すれば、「ぜいたく病」なんです。下手すれば、手の届く範囲に溢れるほど食べ物が散乱しているわけです。

 少し前までは、そんなに常に食べ物に囲まれていた訳じゃないのを忘れないで欲しいのです。お腹を空かしていた時代の方が長いのですから。
 ある学者によりますと、これまでの人類の歴史を1日の時計に例えると、23時間56分が飢餓の時間で、残り4分が現代のように飽食の時代だというのです。

 つまり、人間の歴史は飢餓との戦いの歴史だったのですから。現在では、アフリカなどの一部では、まだまだ食糧事情が悪く、餓死する子供達も少なくないのですが、日本では、ホームレスの方々で餓死したというニュースは殆ど聞かないのですからね。


 また、遺伝子の問題で、適応できないのに無理に飲まされている食べ物に牛乳があります。カルシウムをとるために牛乳を飲もうという宣伝も盛んにされており、子供には給食として
出されています。

 カルシウムは吸収されてこそ、栄養です。しかしながら、日本人は乳糖不耐症といって、牛乳に含まれている乳糖を分解するラクターゼを持っていないため、せっかくカルシウムを摂っても、それが吸収されずに排泄されていくのです。
 不耐症とは、その食品中の成分を代謝する酵素がないため、食べ物中の成分を消化吸収できない状態を指します。

 またアメリカでは、牛乳を飲んでいる人の方が、骨粗しょう症に罹りやすいという、皮肉な結果も出ているぐらいです。

牛乳を飲まない理由
1.食性にあっていない
2.栄養のバランスを崩してしまう
3.細胞の働きを阻害する
4.有害物質に汚染されている恐れがある
5.加熱殺菌によって食物酵素が破壊されている

 牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする人や下痢をする人がいますが、これは乳糖不耐症といって、牛乳の成分である乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が体内に存在せず、消化が不十分なまま腸を通過することが原因です。
 しかし、この症状は決して特異なものではありません。むしろ正常な反応であるといえます。私たちアジア人やアフリカ人、そしてヒト以外の哺乳類全般に共通して、授乳期の赤ちゃんはラクターゼを持っているものの、離乳と共に体内での働きを失います。

 ところが欧米人は、緯度が高く農作物の育ちにくい土地で暮らしており、必要な栄養素を家畜の乳から摂取するために、数千年という長い年月をかけて、大人になっても乳糖を分解できる体の仕組みを「やむを得ず」獲得してきたのです。それに比べて、日本人が日常的に牛乳を飲むようになったのは、たかだが数十年というレベルです。こうしてみれば、牛乳が私たち日本人の食性に合致したものではないことが明らかでしょう。

 牛乳といえば、必ずといっていいほどカルシウムの話が出てきます。カルシウムが私たち人間にとって非常に大切なミネラルであることは間違いありませんが、かといってカルシウムだけを大量に摂取すると、私たちの体は逆にカルシウムを体外に排泄してしまいます
 これは、体内で互いに関連し合うカルシウムとマグネシウムのアンバランスによって生じるものです。カルシウムは、全身の細胞で情報伝達に関わる重要な働きをしています。不足すると支障が出るため、体は骨からカルシウムを取り出すことで血中カルシウム濃度を一定に保とうとします。骨の中でこの調節をするのがマグネシウムです。
 
 そのため、骨中のマグネシウムが少なくなると、この調節が上手くいかずにカルシウムがとめどなく溶け出すことになってしまいます。
 私たち日本人に比べカルシウムの摂取量は多いにもかかわらず、実は欧米人の方に骨粗しょう症が多いという皮肉な現実があります

 これは、牛乳を含む欧米型の食生活ではマグネシウム摂取量が少ないため、カルシウムが排出されやすくなっているのも一因です。
 例えば、骨粗しょう症は確かに骨からカルシウムが溶け出す病気です。しかしこれは食事から摂取するカルシウムの不足が主たる要因というわけではなく、骨のカルシウムが失われやすい生活習慣(特に食生活)によって生じるのです。

 つまり、体の中でカルシウムが正常に働いていないことが最大の問題点であり、現代人はいわば¨カルシウム生理作用不全症候群¨に陥っているともいえます。

 骨は決してカルシウムだけから造られるわけではなく、マグネシウムをはじめとする他の様々な栄養素も必要です。食生活が欧米化した日本で骨粗しょう症が急増しているのも、これで説明が出来ます。「カルシウムが多いものを食べれば骨が強くなる」というほど、体の仕組みは単純なものではないのです。


 ハーバード大学の研究チームは、骨やカルシウムに関して、これまで記された科学的な文献に対する綿密な調査を行い、その調査報告を絶賛したB・R・クレメント氏は、著書「Living Foods for Optimum Health」で次のように述べています。
 「骨粗しょう症を予防するために、女性はもっと牛乳を飲んでカルシウムの摂取量を増やす必要がある。という話は誰でも耳にしたことがあるだろう。しかし、骨粗しょう症はカルシウム欠乏による病気ではなく、動物性タンパク質の取りすぎによる病気だ。動物性食品や乳製品には硫黄の豊富なタンパク質である。硫黄には体内に余分な酸を生じさせ、この酸が通過することでカルシウムが溶かされ、その後、尿として排泄される。
 
 このことは動物性タンパク質にのみ起こり、「タンパク質由来の高カルシウム尿症」という病名が付けられている。」「グラス一杯の水に混ぜたスプーン一杯の海草が、グラス一杯の牛乳に比べて1000倍ものカルシウムをもたらすことを、殆どの人が知らない。こうした情報は巧みな宣伝文句によって消されてしまうものである」

 ハーバード大学の調査報告では、カルシウムは骨粗しょう症を予防するかもしれないが、乳製品による予防効果は証明されていないという点が強調されています

 本来あるべきカルシウムとマグネシウムの体内比率は2対1とされていますが、今日蔓延しているマグネシウム不足の状況で、牛乳や乳製品、あるいはカルシウムを強化した食品を大量に摂取すると、この比率が4対1や5対1と大きくバランスを崩し、心臓発作などの直接的な原因になるとの指摘もあります。マグネシウム不足は骨粗しょう症だけでなく、突然死など直接生命にかかわる深刻な事態を引き起こす疑いが持たれているのです。

 私たち、日本人の体には、昔からずっと飼われてきた山羊の乳の方が合っていると言われているぐらいですし。


◆ 減塩より減糖 ◆

 最後に、なずなの赤峰先生は、「減塩より減糖」と言われるぐらい、アレルギーを持った人たちには、糖分は大敵となると、常々語っています。

 赤峰先生は、食事指導を通じて、体感されてきた言葉を残されています。
例えば、
◆糖分を摂るとアトピーが吹き出るだけでなく、痒みもひどくなる人が多い。
◆食養生の間だけは糖分を一切摂ってはいけない。
◆過剰な糖分は体内でもっとも大切なカルシウムとくっついてしまい、体がカルシウムを吸収出来ないようにしてしまうのです。
◆砂糖は、「極陰」です。体の細胞をゆるめ、冷やすのです。また、酸性食品ですから、血液を酸性にして、病気を呼び込みやすい身体を作ってしまいます。

 砂糖は、知らず知らずに摂っていると、依存症になり、麻薬中毒ならぬ、砂糖中毒になっている方々も多いとも言われています。
 昔は、非常に貴重な栄養分でしたが、今となっては、過剰に摂りすぎることの方が、多くなってしまっているのです。 


 「今の食生活では早死にする」という本を書かれた今村光一さんは、アメリカ上院栄養問題特別委員会(略称:M委)が、現代食と頭の働きとの関連で、主に次の4つのことを明らかにしていると伝えています。
 その4つとは、

1.食品添加物などが、ある種の子供の頭を狂わせていること。
2.頭のアレルギーが存在すると言うこと。
3.低血糖症という新しい現代病も頭を狂わす有力な原因であること。
4.鉛、アルミニウムなどの有害金属も頭を狂わすこと。

 1については、M委で、ファインゴールド博士が、暴れん坊にも学習不能児にも異常行動児にもなる子の40%はm食品ケミカルが直接原因となっていると証言し、要するにケミカルは「生体異物」なので、それに人体は対応しにくく、対応力の弱い子には、こういう形で現れるが、食品ケミカルのない食事を与えればすぐに治るとも、「あなたの子供は暴れん坊で勉強嫌いか」という本にも、書かれているとのこと。

 3の「低血糖症」については、もっともよく起こる症状だけ取り上げてみても、「けいれん」「関節や筋肉の痛み」「不眠」「ものが2重に見える」「ひどい疲労感」「すごい空腹感」「インポ」「生理不順」「不感症」などが起こると書かれています。

 そして、「低血糖症」とは、その名の通り血液中のエネルギー源たる血糖のレベルが急に低くなる病気だが、その原因は一口に「三白」だと言われたりしている。
 「三白」とは、砂糖、白米、白パンと言った精製されすぎた食品のこと。これら「三白」の特徴は、消化・吸収が良すぎること。
 
 疲れた時に砂糖をなめると、急に疲れが取れたような気になるのも、砂糖がすぐに吸収され、血中に出てくるためで、このような消化・吸収の良すぎることが実はいけない。
 一口に言えば、それは人体の自然な消化・吸収のスピードを無視したスピード違反であり、そのスピード違反がもとになって低血糖症が起きるから。また精白された米や小麦も精白しないものに比べ、消化スピードはずっと速いのである。

 もともと人体は、自然な食品をゆっくりとした消化吸収とペースが合うように出来ているので、このスピード違反に面食らってしまい、インスリンを大量に出し過ぎてしまう。そして、その結果は、血糖レベルを逆に下げてしまい、低血糖症が起きるのである。
 これは、イギリスの学者が、リンゴを「丸かじり」「裏ごし」「ジュース」のやり方で実験し、ジュースが急激に血糖値が上がり、丸かじりが一番なだらかで無理がないものだったと報告している。

 現代では「三白」に代表されるように、我々は食品を過度に精製加工したり、またリンゴをジュースにするのに象徴されるように、食品を繊維不足にして口当たりだけよくしたり、その上、繊維の多い食品の摂取比率を減らしたりして、低血糖症を生み出している。
 さらに低血糖症には、ビタミンやミネラルの不足も絡んでいるのは間違いない。なぜならば、低血糖症は、「三白」を止めたり、その他の食事上の改善に加え、ビタミンやミネラルの補給で治る病気だからである。

 と書かれています。

 また、「砂糖は麻薬だ」という発言をされています。理由として、以下のようなことが挙げられるからです。
 「砂糖の害」の事例です。
1.ワシントン大学のマクガバン博士の実験では、ネズミに大量の砂糖を与えたら、ネズミはみな狂って変な行動をするようになった。
2.飯野節夫氏は現役の大分大学教授の頃、自閉症児や登校拒否児などの食事完全によって治療する人として有名だった。あんこ屋の息子、飯野少年は高校時代、受験勉強に疲れると、よく丼一杯のあんこを食べた。すると途端に幻覚まで起きたという体験の持ち主である。飯野氏はこんな体験から、問題児などの治療では砂糖を厳禁していた。
3.南ミシシッピー大学のシェーランター博士は、少年鑑別所の少年に与えられる砂糖の量を減らしただけで少年たちの行動が、ずっと良くなったという報告をしている。また、大沢博教授も、東北地方の少年院の少年たちが、家庭にいた時の食事には、間食が多く、大切な栄養が摂られていなかったと、シェーランター博士の報告と共通する指摘をしている。

 まだまだ沢山のことが書かれていますが、「砂糖の害」について興味があれば、色々と検索されると、色々な視点での情報がありますので、ご一読されることをオススメします。
 それぐらい、砂糖という成分は、様々な食品に化けているため、知らず知らずの内に口にしていることを認識して頂きたいのです。

 最後に、日本でもようやくマスコミが取り上げ始め、国がようやく重い腰を上げかけ、セブンイレブンなどが対策を始めた「トランス脂肪酸」については、別のページで取り上げようと思います。


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